最近、春に読みかけだったサドの「悪徳の栄え」をまた読み始めているところ。
悪の限りを尽くすことで有名なサドの本の内容は、極悪の類語に出てくる言葉がすべて詰めこまれたような。
不快さと感動が同時にくる。
これが人間の所業か、、、私も同じ人間なんだよね、、、。
人間がすることだからあまり驚かずに読めてるけど、いや、嘘。すっごい驚いた。
サドの想像力とか表現力とかに感動して、私には難しい哲学書だなーとも思う。
【完訳版】
詳しくはまたの機会で(^^)/
戻りたい場所
前にも話したことがあるかもしれないのだけど、私のやりがいは寝たきり(日常生活すべてに援助が必要)の人の看護でね、高齢者の慢性期・終末期が好きな分野なの。
先日、医療療養病棟で勤務してた時の元同僚に会って、その人が今も同じ病棟で勤務してるから話を聞いた。
そこを退職して私が勤める訪問看護ステーションに来たいんだって。
カモーーーーーーン\(^o^)/
違う。話したいことはこのことなんじゃなくて。
私は、今は精神科看護の訪問をメインで行かせてもらってて、対象は20代から90代まで。
まだまだ訪問看護・在宅医療に慣れようとしているところ(^_^)
なんだけど、訪問看護に進む前から、心臓の力がついてきたら老年看護専門の分野に戻りたいと考えてる。
元同僚に会ったことで当時の光景を思い出して、懐かしくもあり、いつか戻りたいなーって思いを巡らせているヽ(=´▽`=)ノ
それでね、最近体調も良くなってきて安定して心臓リハビリできるようになってきたから、冬に入ったら気温差も落ち着くし、
高齢者の福祉施設で週1で働いちゃおっかなー(≧▽≦)っていう私のどこかから囁きが聞こえてきた。
ザ・掛け持ち。
だからね、派遣会社に登録して単発派遣を探して妄想してるー(^o^)
焦らない・欲張らない・ゆっくりじっくりって自分に言葉をかけながら探しまくってるー\(^o^)/
私は、病院で、帰りたくても帰れない人を看護したくて、なおかつ、寝たきりで話せない人にホッとしてもらえるひと時を提供することにやりがいを感じてた(^_^)
これは同僚からは共感得られたことなくて、めずらしいねって言われてたから一人で静かにいつも励んでた(*´ω`*)
患者さんって看護師に痛いことされることも多くて、体を強張らせたりするの。
寝たきりだから言葉でも体でも抵抗できないし、意思表示が難しかった。
顔とか、わずかに力める場所に力を入れて抵抗することがよくあった。
そこで、患者さんにそっと触れて、静かな声で穏やかに話しかけながらケアをしてると、どんどん力が抜けてくの。
顔の緊張や全身の強張りがなくなってくのが分かる。
そして患者さんと2人、平穏な空気に包まれる。
その時は、至高のやりがいを感じた。
看護師としての喜びがそこにあったの。
伝わるかなー(*^^*)
あの空気感がね、忘れられない。
私の看護師としての最大の評価は、ありがとうって言葉じゃなくて、患者さんが私のケアで安心して身を任せてくれることなんだ(*^^*)
ただ、やりがいと同時に、償いでもあって。
20年前に勤務してた精神内科で出会った患者さんがきっかけで、
意思表示ができない寝たきりの人を守りたいって思った。
重い話になってしまうのだけど(>_<)
20年前、介護員をしてて、先輩とオムツ交換にまわってた。
手をミトン(手袋)で拘束された患者さんに入ろうとしたら、手足をバタバタさせてオムツ交換を嫌がって全身で抵抗してた。
そしたらその先輩が、「おとなしくしないと叩くよ!」って言って、患者さんが抵抗を止めなかったから本当に叩かれたの。
「ほら動かない!縛るよ!」って言って乱暴してた。
目の前でそんなことがあったのに私何も言えなくて。
その後一人で患者さんのとこに行って謝ったの。
「何も出来なくてごめんなさい。痛かったですよね。ごめんなさい。」
そしたら患者さんが、前かがみになってる私の背中に腕をまわして抱き寄せてくれて。
背中ポンポンってしてくれた。
その翌日、夜勤の時、心停止してるその患者さん発見した。
何度も名前呼びながら心臓マッサージしたけど心拍は戻らなかった。
名前は今でも覚えてる。
寝たきりの人を大切にすることで、その人への償いをしていると思う。
罪悪感が消えない。
先輩の暴言・暴力を上司に相談したら「あの人も更年期障害だから。難しいんだよね。」って返事だった。
先輩もすごくつらい時期だったと思う。
私も含めて、誰もその先輩に手を差し伸べてなかった。
一言で虐待って言うのは簡単だけど、その行為に至るまでいくつもの苦の積み重ねがあって、行き場をなくしてコントロール不能になってしまうってケアする人には誰にでも起こりうるわけで。
だから、寝たきりの人の看護を通して、スタッフのケアにも力を注いでた。
医療療養病棟、またいつか、戻れる日がくるといいな。
なーんて言いながら、訪問看護にはまるかもしれないしね(*^▽^*)
働けなかった頃は働けることを夢見て、働けるようになったら働く分野を夢見て、私の欲望は尽きない。
(〃∇〃)

今日の紫キッズは、
トイレに入ってる私に、「何してるの!」ってウキウキで聞いてくる紫マン

おはようの挨拶に顔を埋めてくる紫ガール

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なんとなく。
荒井由実さんの「守ってあげたい」の歌詞を思い出しました。
叩かれた患者さんにチチさんの気持ち、伝わってたと思いますよ。他の患者さんや周りの人にもね。
ゆゆんさん
その患者さんには、生きてるうちにいっぱい大切にしたかったです。
ありがとうございます(^_^)
私も何度か検査とか入院で看護師さんのお世話になった事がありますが、ホンマにあの方たちは白衣の天使だと思います。
私も人生の終わりの方で病院にいる事があれば、チチさんのような方がいればと思いますわ。
痛みを和らげるのに、時にはユーモアも必要で、チチさんおもろいしね。
ゾンビマンさん
看護師優しい人多いですよね(^_^)
ではゾンビマンさんが入院された時は注射と浣腸と全身ケアは私に任せてください!(^o^)v
嬉しい言葉ありがとうございます(^_^)
ゾンビマンさんのおっしゃる通り、痛みを和らげるのにユーモアは重要な役割がありますよね。
私もユーモアで癒やしを与えられる看護師になりたいです。