急性心筋梗塞

#30 主治医から夫へ病状説明①

夫のメモより。

2021年6月29日午前中

医師「何をしてる時に倒れた?」

「トイレから出てくる時です。」

医師「何か本人は言ってた?」

夫「胸が苦しいと言ってました。」

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以下、医師からの説明

「苦しいって言ってから倒れた。あー。

こちらに来た時、今カテーテルの検査をやったので、結論から言うと、心筋梗塞だったんです。

心筋梗塞って聞いたことあるかもしれないですが、心臓の栄養血管があるんですが、それが詰まっちゃうと、そこに行く血流が途絶えて不整脈が出たり、心臓の動きが悪くなって心不全になったりする病気なんですけど。

普通は、年齢的には早いのですが、いずれにしても心筋梗塞だったというのが結論です。

なんでそういう検査をやったかというと、

胸が痛いのは数日前からもあって、○○病院にも行ったというのもあり、あと今日のエピソードも心室細動という不整脈が出てて、救急隊のAEDで不整脈が止まったというエピソードがあって、

それからこちらに運ばれてきたんですよね。

なので、エピソード的には心臓に何かイベントが起きている可能性が高そうということだったので、心臓の原因を調べるために、多くは心筋梗塞なので、その原因を調べるためにカテーテルの検査をやりました。

(カテーテルの検査の映像を見ながら)

こういうふうに、これは心臓の血管なんですね。見た目はキレイ。

年齢的なところもあってキレイなんですけど、ちょっと分かりづらいんですけど、血管の根本のところが、かなり狭いんですよ。

あとのところはキレイなんですけど、ピンポイントでかなり狭くなっている。

ただ、ここが詰まると、即死するような病変なんですね。たぶん、ここが詰まりかけてる状態になってたんだと思います。

一応流れていて完全に詰まっている訳ではないんですけど、

完全に詰まったら、こちらに運ばれてきたらそのまま助けられない可能性が高いです。

けど、一応流れてる状態ではあった。

たぶん、ここが詰まりかけてる時に心臓にダメージがあって、それで不整脈が出て、それでAEDを入れてもらったということになると思います。

すごく狭かったので、その血管が狭くなっているところにカテーテルで拡げる治療を今してきました。

拡げた後はけっこうキレイになっていて、カテーテルと同じくらいの大きさしかなかったけど、拡げた後はキレイになって、今は流れている状態です。

これから入っているカテーテル類を整理して、EICU(心臓専門の救急集中治療室)に移るという流れになります。

入院が必要になります。

心筋梗塞だけだったら、普通は2週間くらい入院になりますが、今回問題は、意識を失って倒れていることなんですね。

1回心臓が止まっちゃってるというのがすごく大きいです。

心臓的にはまた動き出してるんですけど、心臓が止まっていた時間がどれくらい長かったかによって、頭にダメージが残ってしまったりする可能性があって、

それであまりに長いと低酸素脳症といって、頭に血が行かなかった影響で、意識が覚めなかったりということが考えられます。

まずは、この数日間は、頭を少し冷やします。

低体温療法と言って、体温を下げることによって頭へのダメージを最小限に抑えるという治療を行います。

2〜3日は少なくとも起きない状態です。」

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「意識が戻らないってことですか?」

医師「そうそう。そうです。むしろ戻らないように、頭を休めるために、寝ててもらう。

それで、その後に意識の確認をします。

2〜3日は意識の評価はできないんですけど。

運ばれてくるまでの間に、多少なりとも心臓が止まった影響で、ダメージは必ず受けているはずなので、低体温療法をやって2〜3日後に意識の確認をしていきます。

来た時には、少しけいれんみたいになっていて、意識は確認出来なかったので、頭の方がどうなのかは、まだ分からないです。

心臓は、最初の治療は終わったので、低体温療法でやっていく形になります。」

「分かりました。とりあえず2,3日は、、、」

医師「はい。2,3日は今やっている治療をやって様子を見ます。その後、体温を元に戻して、意識を覚ますんですが、

その時に覚めるかどうかで、今後の方針が決まると思います。」

「その2,3日は付き添いか面会はできますか?」

医師「基本的には、面会は遠慮してもらっています。EICUに移る時に会ってもらうのと、大事な話とか、大事な時にだけ、面会してもらう形になります。」

「こういうの初めてで、、、」

医師「そうですよね。大丈夫ですよ。今は病状の説明だけなので、まずEICUに移ったら、その後、ゆっくりと看護師と相談されるのがいいかと思います。

今はまず、病状が分かってもらえれば大丈夫です。」

「ひとまず、心筋梗塞で、血流の方は良くなったというか、、、」

医師「はい。心臓の方は、最低限度の処置はしたので、ただ運ばれてくる間に受けたダメージはこれから明らかになってくると思うんですよ。

そんなに大きくないんじゃないかという形なんですけど、見てみないと分からないです。

ただ、来た時に血圧がすごい下がってショック状態になって、色んな機械を入れないと保てないということがあるんですが、そういうのは今のところなかったんですよ。

場所が場所なので、詰まったらそういうのは絶対必要になる状態なんですけど、そういうのはなかったので、ダメージとしては、そこまで受けてないかなと思います。

不整脈以外は、頭というのがどうなるのかで、だいぶ変わるかと思います。」

「分かりました。」

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看護師「コロナの影響で面会は一切受けていないので、直通の電話番号になるので、何か心配なことがあったり、聞きたいことがあれば電話をしてください。

看護師が対応しますので、今日の様子という形で話はできます。

車イスに乗れるようになったら、動く準備をするのでかかとのある靴を準備して頂きたいです。」

他の細々したことを看護師と話し、夫は、これまで体験したことのない不安を抱え、病院でのやるべきことは終わった。

私のスーパーマン、くたくただっただろうなー

(T_T)/~~~

ききちゃんがちびちゃんと一緒に駆けつけてくれて、夫と一緒に病状説明を聞いてくれた。

夫は私の手術中、すっごく不安で心細かったと思う。

ききちゃんが来てくれて、一緒に病状説明聞いてくれて、「何か手伝えることがあったら言ってね。」と言葉をかけてくれて、どれだけ心強かったことか。

出会って20年、私以外の人に頼るのを見たことがないのだけど、この時はききちゃんに頼って支えてもらってたと思う。

そんなききちゃん、こういう(・_・)顔で気持ちが読みにくい面あるけど、すごく優しいマドモアゼルなんです。

(・_・)心配している顔

(※・_・※)笑顔

 

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POSTED COMMENT

  1. りりちゃん より:

    うおー、泣けるっ
    スーパーマン、ききちゃん、チチさん…(´;ω;`)

    チチさんに「今」があるから、こうしてブログが読めるわけで(ToT)
    お体無理せずに!更新楽しみにしてますね!

  2. チチちゃん より:

    >>1
    りりちゃん!ありがとう!
    そうなんだよね。あの時助けてもらったから今があるんだよね。ついつい無理してしまうのは主治医に今も注意されるから、本当に気をつけようと思います!

  3. ガット放屁 より:

    絵が秀才すぎて、真面目な話がなーんも入ってこない

  4. アラレちゃん より:

    最近、完全に二美さんの影響で、
    心臓外科医の方がやってるYouTubeチャンネルを登録したんですよ。

    で、昨日ちょうど、低体温療法見てたとこ‼️

    一見、「低体温療法⁉️元に戻るのそれ⁉️」って思ってたけど、それをする事で、脳への後遺症あまり残さず回復する可能性が高まるとか。私はYouTubeを見ながらだから呑気に「えーー。ほんとかよー。医療ってすっげぇなーこわー。」って見れたけど

    自宅で愛する妻に胸骨圧迫をし、救急隊を呼び、目が覚めない妻を横目に医師からそれを説明される純一さんの気持ちよ。

    そして、まだまだ他人事と捉えてる自分も怖くなった誰にでも、いつ起こるか分からないのに…

    毎日のように大笑いして、おしゃべりできる今がほんと奇跡だ‼️その奇跡は、純一さんが繋いでくれたんですよね。まじで、鼻くそほじってる場合じゃねぇ

  5. チチちゃん より:

    >>3
    なんでー!!!!(笑) 読んでくれよ集中しておくれよ(笑)

  6. チチちゃん より:

    >>4
    ほんとそう。アラレちゃんの言う通り。鼻ほじってる場合じゃねぇな

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