急性心筋梗塞

#31 主治医から夫へ病状説明②

2021年6月30日の午後、主治医からの状態説明があった。

医師「昨日から大きな変化はないです。意識は、今寝てもらっている状態なので。

低体温療法って体温を34℃にするんですよ。

それで、1日診て、そこからゆっくり体温を普通の36℃くらいに戻していくんですね。

なので、ちょうど今体温を少しずつ元に戻し始めているところです。」

「昨日、結構早い段階で体温を下げて、ちょうど今始められたんですね?」

医師「病院に来てからすぐ、頭を冷やすような、最初は点滴とかで体温を下げるようなことをやるのですが、EICUに来たら色々と体温を冷やすような装置があるので、そういうのを装着してもらいます。

なので来た時にそれを始めてる形になります。

頭のダメージが強い場合には、最初の方から冷やした方が良いと言われてるんですね。

意識に関しては最低でも明日以降。

一応体温がある程度戻ってきたら鎮静薬は切って、意識の確認は始めるので、早い人だと明日か明後日ぐらいに意識が戻ってくる人がいます。

ただ、意識というのは評価が難しくて、すぐに意識が戻ればもう大丈夫だと分かるのですが、戻らない場合というのも当然あり得ます。

その場合は、どこまで待って意識が戻らないと判断するのが難しい場合があります。

1週間経ってから戻ってくる人もいるので。

明日、明後日で戻ってくれれば、良かったということになるのですが、その後、「まだ戻らないです」という話が今週末にあったとしても、必ず戻らないというわけではないので。

そこはゆっくりかまえて、ちゃんと治療できるところは治療して待つ、というふうになると思います。

その時に、追加で頭の評価の検査をして、新しいことが分かれば、当然その時に話をすると思います。

頭の方は良くなる可能性があると信じて待つしかない。

今日から体温を戻して、明日以降どうかという状態。

あと、心臓に関しては、順調です。

昨日から大きなイベントはなく、昨日カテーテルをやらせて頂いて、その後、心臓に大きなダメージが出たということはなく、不整脈もその後出ていない。

基本的には、心臓は順調。

ただ、大きなところを決めるのは意識がどうかということになりますので、それをこれから見ていく形になります。」

「意識については病院から連絡して確認する、、、?」

医師「はい、こちらから何かあれば連絡します。

意識が確認できたら、おそらく口に入ってる管、人工呼吸器に頼っているのですが、状態が良ければ抜きます。

そのくらい意識が良くなっていれば、その時点で連絡すると思いますし、意識に関しては何かあればこちらから連絡するような形になると思います。」

「次に私が来れるのはいつになりますか?」

医師「いつにしますか?

例えば、本人の状態が変わらなければ、今日見て頂いた通りと一緒なので。

明日は意識的にもまだ体温を戻している途中なので、戻ることもあり得るかもしれないのですけど、明日というよりは明後日の方が1番評価の日だと思うので、良ければ明後日とか面会に来たらいいかと思います。

明日意識が戻れば、連絡するように伝えます。

明後日であれば、私の方も説明はできます。

それか土日にしてもらっても良いです。

その間に意識が覚めて、面会ができるというところで、連絡する形にしてもいいですし。」

「土日にします。」

医師「毎日来ても家族が疲れてしまうので、基本的には私たちに任せてもらった方が良いと思うので。

治療自体も大事な時には来てもらう必要もあるのですが、本人の状態が変わらなければ、来てもらっても家族が疲れてしまうので。

私的には大事な時に来てもらって、家族はゆっくり休んでもらうという方が良いと思う。

良ければ土日の予定を。それか来れる時に来るってしても良いですよ。」

「帰ってから決めて連絡してもいいですか?(ききちゃんの予定も確認しようと思っている)」

医師「いいですよ。看護師に言っておきます。私は日曜日の午前中はいます。

ただし、私がいなくても看護師の方から簡単に状態の説明はできますけど、病状的な説明は難しいと思いますけど、目は覚めましたとか大まかな話はできると思います。

なので、土日どちらか来れる方で連絡いただければ。」

「その時は昨日来た妻の友人も来るのは可能ですか?」

医師「可能ですよ。多くなければ大丈夫です。」

「日程は確認して連絡します。今後の予定も、、、」

医師「意識次第です。意識さえ戻れば、今後のことについても説明できると思います。

万が一意識が戻らなければ、今後あり得る治療もだいぶ変わってきますので。

今、意識が戻ってくれると思って治療はしてますけど、、、ひとまず明日か明後日の経過を見てという形で。」

「(´・ω・`)、、、(色々考えて不安がつのり涙を流すスーパーマン)」

(察した優しいスーパードクター)

医師「来た時の時間経過的に、少し時間が発生してから1時間くらい経っているので、不安材料ではあるのですが、

来た時の、少しけいれんがありましたが、自分で手足を動かす動きはあったりしたので、そういう点は良い点だと思います。

可能性があるというか、本当にダメな場合は、まったく動かなかったりするので、それよりは少し可能性があるかと思う。

あとは、年齢的に少し若い。

なので、治療してみないと分からないです。」

「分かりました。また連絡します。」

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夫は帰宅し、ききちゃんにLINEを送った。

『ひとまず病院で医師からチチの状態の説明を聞いてきた。

あと、リモートでチチの顔も見れた。

通常、明日か明後日には意識が戻る予定で、その後の話を含めて医師に説明を受けたいとお願いしたら、4日の日曜の午前中なら医師から説明可能で、リモートもできそうとの事なんだけど、ききちゃんも来られそうかな?』

ききちゃん『午前中なら行ける!その日ケンタも休みだからチビちゃん見ててくれるし!』

ききちゃんも状態説明に来てくれる予定になった。

 

夫は帰宅して、黒猫太郎と柴犬マンと柴犬ガールと身を寄せ合い、不安な時を慰め合った。

 

 

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