#171 感動した本の書き出し

１．人間は愛なくしては生きてゆけない、孤独な存在である。

だが人は多く、ふれあいを求めながら、心を開くすべを知らない。

「生きることと愛すること」

Ｗ・エヴァレット

２．すべての人は死にます。それも、「いつ」とわかっているわけではなく、明日死ぬ人も世界中に何十万人といることでしょう。ほとんどの人は、それを知らずに今晩寝床につきます。

「哲学の教科書」

中島義道

３．いかに利己的であるように見えようと、人間本性のなかには、他人の運命に関心をもち、他人の幸福をかけがえのないものにするいくつかの推進力（プリンシプル）が含まれている。人間がそれから受け取るものは、それを眺めることによって得られる喜びの他に何もない。

「道徳感情論」

アダム・スミス

４．私はこれまでに例のなかった、そしてこれからもやるまね手のないようなことを、くわだててみようと思う。自分と同じ人間の仲間にむかって、一人の人間を、全く自然のままの姿で、見せてやりたいのだ。そしてその人間というのは、私だ。

「告白録」

ルソー

５．まず顔である。それは天賦の道化師の顔だ。その顔を一目見て、人がすぐに示す反応は、笑うことだろう。

「ウディ・アレンの世界」

フォスター・ハーシュ

６．はじめに、僕らは幸せだった。そしてすべてが過剰だった。つまりはじめの僕らは、過剰の幸せだったのだ。

「ああ、なんて素晴らしい！」

ショーン・ウィルシー

７．かすかな音がして夢から覚め、薄目を開けると、そこにライオンがいた。

「砂漠の女ディリー」

ワリス・ディリー

８．「一割間引き（デシメーション）」とは十人に一人を殺すことを意味するが、一九九四年初夏、ルワンダ共和国では大虐殺によって人口の一割が殺された。

「ジェノサイドの丘 上」

フィリップ・レイヴィッチ

９．この地球上に現れて以来、数万年にわたって人類は歌い、踊り続けてきた。人類学が証明してきたように、この地球上に文字のない民族はいても、歌わない民族や、踊らない民族はいない。

「野生の声音」

武田梵声

１０．ぼくは２人の人間を殺した。AK47と呼ばれる小型武器で。

「ぼくは13歳 職業 兵士」

鬼丸/小川

１１．神よ、わたしに、変えることができないものを受け入れる平安と、変えられるものを変える勇気、そしてその違いを悟る知恵を授けたまえ。

行動生物学とは、この祈りを科学的に追求する学問だ。

「ヒトはなぜのぞきたがるのか」

ロバート・M・サポルスキー

１２．「私の夢は大人になるまで生きること」

「最も大切なボランティアは、自分自身が一生懸命に生きること」

池間哲郎

１３．「もったいない」とは、物の本体を意味する「勿体＝物体」のこと。「ない（無い）は、それを否定したもので、本来は、物の本体を失うことを指す言葉でした。

また、「もったい」には重々しく尊大なさまという意味もあり、それを「無し」にすることから、畏れ多い、かたじけない、むやみに費やすのが惜しいという意味で使われるようになりました。

「もったいない」

ワンガリ・マータイ