スポンサーリンク
初めて「苦しい」と思ったのは、朝方だった。
突然胸が痛いような、苦しくて息ができない感じがして目が覚めた。
苦しくて今まで感じたことのない症状だった。
前かがみになり胸をおさえ、声が出ない。
隣で寝ていた夫を必死でゆすり、「きゅう、、、きゅう、、、、しゃ、、、」とかすれ小声でやっと伝えられた。
夫は私の様子にすぐに気付いてくれて、「救急車!?呼ぶ!?」と。私はうなずいた。
すぐに救急車を呼んでくれた。その後の夫がすごかった。必要な物をてきぱきと準備しているのが分かった。
私はずっと前かがみで訳の分からない苦痛な症状に耐えながら救急車を待っていた。
夫が準備終わって目の前に座り手を握ってくれた。
話しかけてくれるけど苦しくて返事ができない。
救急隊員が到着して、自力で動けず苦痛も続いていたため担架で救急車に運んでくれた。
救急車を呼んでから数分の出来事だったみたい。
救急車の中に移動してから徐々に苦しさがラクになっていき、普通にしゃべれるまでに回復していた。
心電図は異常なく、血中酸素も98%で換気も正常。
あの苦しさと痛みはなんだったんだろう?と不思議だった。
苦しさは長くは続かなかった。
混乱していた猫太郎と柴犬マンを家に残し、夫付き添いで近くの総合病院に運んでくれることになった。
この時は、心筋梗塞の前触れだということは知るよしもなかった。
2020年11月14日の早朝、38歳だった。
いつも応援ありがとうございます。
ポチッとしてくれたら励みになります。
スポンサーリンク