前回記事 #126 胸痛炸裂
救急隊員が到着した。
隊員がドバーっと入ってくると、柴犬ガールが「ちみ達は誰だー!!」と毎回ワンワンするからすでに夫が抱っこしてくれていた。
抱っこしてるとワンワンしない柴犬ガール。
柴犬マンは「お友だち?だーれ?」とクンクン鳴き、黒猫太郎は「お主ら、まず名を名乗れ」と睨みをきかし隊員の目の前に陣取っている。
私「ご多忙の中すみません(´・ω・`)」
救急隊員が状況を把握しテキパキと動いてくれる。
心強い反面、隊員さんたちは忙しい極まりないから意識がある時は毎回申し訳なさと感謝が押し寄せてくる。
私は痛みの衝撃とニトロの影響で血圧が下がりフラフラしていたから、ストレッチャーに乗せて救急車まで運んでくれた。
救急車内
隊員さんがすぐに心電図モニターのテープを胸に貼ろうとしたけど冷や汗の影響でなかなかテープがくっつかない。
隊員さんは男性だから毎回この時は気を使わせてしまう。
全身脱いで全面的に協力させていただきたいくらいなのだけど、今は冬だから控えておこう。
車内では新人隊員がそばに座り、心電図をモニターしながら定時で血圧を測ってくれる。
ベテランの隊員から「血圧測って」「あれ聞いた?」と助けをもらいながら進めている。
必要な情報を収集しなきゃいけないからね(`・ω・´)
私で答えられることなら何でも答えて差し上げたい。
出身地とか得意な科目とか、こしあんとつぶあんならどっちが好きかとか、好みの肉の焼き加減とか、好きな映画とか何でもどんとこいです。
服のサイズも今なら正直に教えて差し上げます。
けど新人隊員さん、遠慮深かった。
新人隊員「持病を教えていただけますか?」
私「陳旧性心筋梗塞と冠攣縮性狭心症です。冠動脈がけいれんする狭心症です。」
病院到着
病院に到着すると救急外来の処置室に入った。
ベテランの救急隊員と新人隊員のお2人が並び、ベテランの隊員さんが医師に報告してくれていて、新人隊員さんがそれを一生懸命聞いている。
報告の仕方も技術だ(๑•̀ㅂ•́)و✧
これからたくさんの命を救うことになる新人隊員さん、ご健闘を祈ります。
医師に報告が終わり、隊員さんが処置室を出ようとした時。
「チチさん、お大事にされてください。」
と言い頭を下げささっと退室されて行った。
急いでる中わざわざ思いやりの言葉をかけてくださった温かいお気持ちと突然のことで、チチ泣いた。
人の優しさが身にしみる。
救急の連携について思うこと
救急隊員は急病人に必要な処置・観察・対応をして病院に到着したら医師に報告してすぐにその場を去る体制にある。
自分が対応した患者さんの「その後」を知る連携体制がない。
救急隊員は命をつなぐ役割を持つ。
病院の医療従事者にバトンを渡したらそこで役割は果たされる。
気にならないですか!?
急病人のその後(・ิω・ิ)
気になりますよね!
私なら猛烈に気になる。
私みたいに繰り返し救急車を利用する人もたくさんいるから、救命救急士の分野も病院と救急患者さんの情報共有したらもっと円滑に進むと思うんだけどな。
人情的にも、自分が救命処置した人がその後どうなったか気になるよね(ಠ_ಠ)
2022年の9月に救急で病院に行った時、救急車内で隊員さんに、以前命を助けてもらった経緯を話したことがある。
私が「冠動脈の主幹部が完全に詰まりかけて即死するところにAEDの衝撃があって即死を免れたと主治医が言ってました。あの時救急隊員さんたちが命を助けてくれたおかげで私今生きてるんです。」と伝えると、
隊員さんが「私たちはこういうこと知る機会がないから嬉しいです。話してくれてありがとうございます。」
と逆に感謝されてものすごく喜んでくださったことがあった。
その後を知りたいって救急隊員さんたちの本音だと思う。
その後を知れないってもどかしいね。
手紙を
2022年の4月、働けるようになったら救急隊員さんたちにお礼の手紙を書きたいと思い、桜の花びらが描かれた便せんを用意していた。
「おかげさまで私、こんなに回復しました!!」って知らせたかったんだけど、復職後すぐに狭心症が悪化して退職することになったから手紙を送れないでいた。
今年の春は復職できてるか分からないけど。。。(・∀・)
「命を助けてくれたおかげで今生きてます!復職を目指してリハビリに励んでます!」
って伝えよう!
桜の花びらがたくさんの便せんで。
追伸。また救急車を呼ぶことがあるかもしれません。その時はよろしくお願いします!\(^o^)/
救急隊員さんより
救急車を呼ぶかどうか迷うことがあると思います。
「いつでも呼んでください、何事もなければ良かったとなるので、迷ったらお電話ください。」
と隊員さんが言ってくれていました。

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