関連記事 #40 【万病の予防 ストレス編①】
昨日に引き続き、ストレスのお話です。
ケリー氏がストレスについてプレゼンした時の言葉を載せます。
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ストレスは、あなたを社交的にします。
オキシトシンは「抱擁ホルモン」、「思いやり・絆ホルモン」とも呼ばれるホルモンで、誰かとつながるとこで分泌されます。
脳の社会的本能を絶妙に調整しています。
オキシトシンは他の人々との親密な関係を強めるような行動を促します。
オキシトシンは、友だちや家族との身体的な接触を強く望むようにさせたり、
人との共感を高め、さらには私たちが大切に思う人たちを進んで助けたり支えたいと思わせたりもします。
あまり知られていませんが、オキシトシンはストレスホルモンなのです。
ストレス反応の一環として下垂体はこのホルモンを分泌します。
これはアドレナリンが心臓を高鳴らせるのと同様にストレス反応としてオキシトシンが分泌されると誰かに支えてもらいたいと思うのです。
ストレスから生じる生物学的反応は、感じていることを中に閉じこめてないで誰かに話せと促しているのです。
ストレス反応は、誰かが必要な時にあなたが気づけるようにして、お互い助け合うようにしているのです。
人生で困難な時には、ストレス反応によって愛する人たちと一緒にいたいと思わせるのです。
では、ストレスのこの面を知るとどうしてより健康的になれるのでしょうか。
実は、オキシトシンは脳だけに働くのではなく、体の他の部分にも働きかけます。
その主な役割のひとつは、心臓血管系をストレスの悪影響から守ることです。
自然の抗炎症薬です。
ストレスを感じても血管を弛緩状態に保ちます。
特に歓迎すべきと考える体への好影響は心臓に起こります。
このホルモンの受容体が心臓にあり、オキシトシンが心臓の細胞を再生し、ストレスで起きるダメージを治します。
このストレスホルモンは、心臓を強くするのです。
すごいことに、オキシトシンがもたらす体への利点はその全てが社会的なつながりやサポートで強められるのです。
ストレス下の人に手を差し伸べ助けたり助けられたりすると、このホルモンがもっと分泌され、ストレス反応は健康なものとなり、実はストレスからもっと早く回復するのです。
このストレス反応には、ストレスからの回復のための機能が内臓されていて、その機能が人とのつながりなのです。
思いやることが回復力を作り上げます。
ストレスからの悪影響は避けられないものではないのです。
どのように考え、どう対応するかでストレスの経験が変えられるのです。
ストレス反応が、自分を助けてくれていると考えるようにすれば、勇気が出るような生物学的反応が起きるのです。
そしてストレス下にいる人に手を差し伸べるようにすれば自分の中に回復力を作り上げるのです。
ストレスは、私たちを心と心臓へとつなげてくれます。
人とのつながりの中に、喜びと意味を見い出そうとするーー思いやりの心と、そしてあなたのその鼓動している心臓の両方にです。
あなたに力とエネルギーを与えるために一生懸命働いているその心臓です。
あなたがストレスをこのように見ようとするとき、ストレスに上手く対処できるようになるだけでなく、あなたは本当はかなり重大な宣言をしているのです。
あなたは、自分を信じて人生のチャレンジに立ち向かえると言っているということで、ひとりきりで立ち向かわなくてもいいことを忘れないでいるということです。
ケリー氏がたずさわった研究は数多くあり、例を上げれば切りがないほどです。
その多くの研究で分かったことをまとめてプレゼンしたのが、上記の内容です。
また、ストレス下における孤独感を和らげるには、ひとつは、他の人たちの苦しみにもっと気づくこと。
もうひとつは、自分の苦しみを素直に周りに打ち明けること、の2つが役に立つことが分かったそうです。
ケリー氏の研究結果を体感したことは、皆さんもきっと何度もあると思います。
私と夫の体験談だと、私が心筋梗塞を起こした後の話で、夫と2人で近所を自転車で走っていたときです。
歩道におじぃちゃん2人が何やら困っている様子でした。
ひとりが支え、もうひとりが倒れ込みそうな、やっと立っている状態でした。
夫と私は見かけてすぐに自転車を停め、お二人に駆け寄りました。
支えてるおじぃちゃんは重さで動けず、支えられてるおじぃちゃんも自力で立ってられないほどでした。
夫が体調の悪いおじぃちゃんを支え、もうひとりのおじぃちゃんは荷物を持ってくれました。
私は重い物が持てなかったので、後ろからついていきました。
おじぃちゃんの家に着くと、ゴミ屋敷でした。
「捨てられない」というよりは、「整理ができるほどの体力が残っていない」印象でした。
おじぃちゃんを家に残し、私たちはまた自転車のところに戻りました。
夫は、「すぐに気づけて良かったね。俺たちで手伝えて良かったね。」と言っていました。
人助けをした時の夫の表情が、私はとても大好きです。
優しさがにじみ出るような、清々しいような、自信に満ち溢れた表情をします。
ただ、私の心は不穏でした。
あのおじぃちゃん、この後どうやって生活するんだろう、、、。あれで一人暮らしは心配が残るなー、、、と色々考えていました。
後日、保健福祉センターの高齢者支援の部署に相談の電話をかけ、おじぃちゃんの名前と住所と様子を知らせ、訪問をお願いしました。
(個人情報ですがそんなこと言ってられない状況なので覚えときました。)
高齢者福祉につなげられてやっと安心し、帰ってきた夫に報告しました。
「福祉の手が入るからあのおじぃちゃん大丈夫そうだよ。」と夫に伝えると、
「そうか。良かったね。安心だね。チチ、良いことしたね(^-^)」と言ってくれました。
私も、夫のような表情になっていたと思います。
私は大病を患ってしまい、それまでできたことができなくなりました。ですが、できることもまだまだたくさんあります。
おじぃちゃんを助けたことで、私も助けられました。夫も同じです。
誰かへの思いやりに喜びを感じ、それが自分のストレスの回復力につながりました。
ケリー氏の研究結果と同じ結果を、私たち夫婦も体感しました。
自分にとって必要な力はすでに自分の中にあることを、思い出させてくれました。
自分の勇気が、自分のため、誰かのためになります。
人生には3つのものがあればいい。希望と勇気とサムマネー。ーーーーーチャールズ・チャップリン
苦しいときこそ、誰かとつながりましょう。それが、あなたの心臓を強くしてくれます。
それが、ケリー氏の教えだと思います。
[参考・引用文献]
・「スタンフォードのストレスを力に変える教科書」ケリー・マクゴニガル著、神崎朗子訳、大和書房、2015


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仕事柄、人生の大先輩の方々とお話する機会が多く、過度なストレスは身体に良くないことを学ばせていただきました。
まさにその通りなんだなあと、、、
チチさんの好きな言葉で
俺を大切にできない人に俺と時間を過ごす権利を与えない。
この言葉のごとく、付き合う人を限定するのはとても大事なことだなあと思います!!!
2つめは最近聞いたなあと思ったら、まさかの屁こき(笑)
>>1
そうそう。こんぶぽんずさんも、無理せず仕事はほどほどに、リフレッシュしながらですよ
付き合う人限定してからすごくラクになりました。
まさかのストレス編で屁こき登場(笑)
老人さんに限らず誰かを助けた時の心境って、その場で満足しちゃう事って多いですよね
ただそこでふと少し先の未来を考えれたチチは、冷静であり本気で心配してたからだと思うし、現環境は夫がいれば充分に打開できると信頼してるから他の事に頭を回すことができたんだと思います。
夫の優しい笑顔を2回も見れてチチも幸せだし、チチの優しい笑顔見れた夫も幸せだしって幸せの連鎖しかねぇ。
それを踏まえて、スーパーマン夫は常に先を見て目先の幸せだけじゃなく、2人の幸せを願ってチチに色々制限かけてんのに言うこと聞きやしねぇ
どうなってんだが(゚σ ゚) ホジホジ
辛い時誰かと過ごしたい相手がチチなのに、そのチチが言うこと聞かない事によるストレスやばそう笑
どうしようもねーな!笑
>>3
私のブログに鼻くそ落とさないでね
(ー_ー)
まさにハッピースパイラルってやつね。私たちみたいなね
今日は可愛い屁が出そうな名前だね。
フローラルな香りがしてきたよ☺️