今日は心筋梗塞、狭心症、心不全の持病を持つ人が服用してる薬について勉強しよう!
症状も度合いも個人差があるから、それぞれ飲む薬も違ってるよヾ(・ω・*)ノ
「この薬を飲むってことは、こういうことに困ってるんだな」と理解してくれればオッケイ。
私が入院中に受けた、患者教育の内容を記載するね。
クオリティーは富士山より高い。
(`・ω・´)
下記の三つを主に組み合わせ、治療をする。
●症状を良くする薬
息苦しさやむくみなどの自覚症状を改善する薬
●長生きさせてくれる薬
長く飲むことで心臓の負担を減らし、長生きさせてくれる薬
●環境を整える薬
脳卒中や心筋梗塞などが起こりにくい環境をつくる薬
それでは詳しく見ていこう!
症状を良くする薬
→息苦しさやむくみなどの自覚症状を改善する薬
■利尿薬
体液を減らし、むくみを改善し、心臓の負担をとる
□サムスカ® □アゾセミド(ダイアート®)
□フロセミド(ラシックス®)
□トラセミド(ルプラック®)
□ヒドロクロロチアジド(ニュートライド®)
□トリクロルメチアジド(フルイトラン®)
■血管拡張薬
心臓への酸素や栄養を送る血管を広げ、息切れなどの症状を改善させ、心臓の負担をとる
□一硝酸イソソルビド(アイトロール®)
□アムロジピン(ノルバスク®)
□ニフェジピン(アダラート®)
□ニトログリセリンテープ(ニトロダームTTS®)
□硝酸イソソルビドテープ(フランドル®テープ)
■強心薬
心臓の動きを高め、息切れなどの症状を改善する
□ピモベンダン(アカルディ®)
□ジゴキシン(ハーフジゴキシン®)
■抗不整脈薬
心臓の異常な興奮や、伝達を抑えて脈の乱れを整える
□アプリンジン(アスペノン®)
□アミオダロン(アンカロン®)
□ジゴキシン(ハーフジゴキシン®)
□ベプリジル(ベプリコール®)
□メキシレチン(メキシチール®)
□ベラパミル(ワソラン®)
長生きさせてくれる薬
→心臓の質を良くする
■ACE阻害薬(アンギオテンシン変換酵素阻害薬)
■ARB(アンギオテンシンⅡ受容体拮抗薬)
心臓にとって有害な物質を抑えて、心臓を保護する
□イミダプリル(タナトリル®)
□エナラプリル(レニベース®)
□ペリンドプリル(コバシル®)
□アジルサルタン(アジルバ®)
□イルベサルタン(アバプロ®)
□オルメサルタン(オルメテック®)
□ロサルタン(ニューロタン®)
□テルミサルタン(ミカルディス®)
□カンデサルタン(ブロプレス®)
■β遮断薬
過剰に働く心臓を休ませ、心臓のポンプ力を回復させる。
少量から始め、徐々に増量する
□カルベジロール(アーチスト®)
□ビソプロロール(メインテート®)
■抗アルドステロン薬
有害なアルドステロンという物質を抑え、心臓を保護する。
軽い利尿効果もある
□アルダクトン®
□スピロノラクトン
□セララ®
環境を整える薬
→脳卒中や心筋梗塞などが起こりにくい、環境をつくる薬
■抗血小板薬
血小板の働きを抑え、血液をサラサラにする
□エフィエント®
□シロスタゾール(プレタール®)
□アスピリン(バイアスピリン®)
□チクロピジン(パナルジン®)
□クロピドグレル(プラビックス®)
■抗凝固薬
血液を固まりにくくして、血液の塊ができるのを防ぎ、脳卒中などを予防する
□イグザレルト®
□エリキュース®
□プラザキサ®
□ワルファリン(ワーファリン®)
★注意
手術や抜歯の時は、一時的な休薬が必要な場合がある。まず医師に相談を。
〜ワーファリンとビタミンKについて〜
ビタミンKは、ワーファリンの効果を弱める。
ビタミンKが多量に含まれている納豆やクロレラ、青汁は、ワーファリン服用中は食べないで。
横文字ばかりで難しいね!
私も、循環器病棟で働いたことないから、知らない薬も多い。
では次に私が飲んでる薬にいこう(~ ̄³ ̄)~
私は1日4回、【朝、昼、夕、寝る前】の薬。
■朝食後
①クロピドグレル錠75mg(抗血小板薬)
→血液を固まらせる血小板の働きを抑制し、血栓(血液の固まり)ができるのを抑えたり、血液の粘度を下げ血流障害を改善する。
②ランソプラゾールOD錠5mg(胃の保護)
→胃酸の分泌に働く酵素の作用を抑えて、強力に胃酸の分泌を抑制する。
③オルメルサルタンOD錠5mg(降圧薬)
→血管を収縮させて血圧を上げる物質(アンジオテンシン)の働きを抑えることにより、血管を広げて血圧を下げる。
④アトルバスタチン錠10mg(コレステロール低下薬、動脈硬化予防)
→コレステロールを合成する酵素の働きを抑えて、血中コレステロールを低下させる。
→コレステロールを下げるとプラークが安定して破れにくくなる→再梗塞予防
⑤エゼチミブ錠10mg(コレステロール低下薬)
→小腸においてコレステロールや植物コレステロールの吸収を阻害することにより、これらの血中濃度を低下させる。
→④と作用機序が異なる。エゼチミブは小腸における食事や胆汁由来のコレステロール吸収を抑制することでコレステロールの吸収を抑制する。
一方、④のアトルバスタチンは消化管からのコレステロール吸収を亢進させる。
※この二剤を配合した薬が「アトーゼット」
以下 冠攣縮性狭心症薬
■朝、昼、夕(毎食後)
⑥ニコランジル錠5mg
→心臓へ栄養や酸素を供給している冠動脈を広げ血液の流れを増やして、心臓の負担を軽くする。また、冠動脈の収縮を抑える。
■寝る前
⑦ニフェジピンCR錠20mg
→血管を収縮させるカルシウムの働きを抑えることにより、末梢の血管や心臓へ栄養や酸素を供給している冠動脈を広げて、血圧を下げ心臓の負担を軽くする。
★この2種類の薬を飲み忘れてコタツで寝ちゃった翌朝、強烈な胸痛発作がきた。
薬の飲み忘れがないように工夫が必要!
最後はニトロ!!
胸痛時の頓用薬ね。
2022年1月までは、血液をサラサラにするエフィエント錠とバイアスピリンの2錠を飲んでたけど、ステント留置して半年経ち、状態も安定していたから中止になった。
それからまた違う血液サラサラのクロピドグレル錠に変更になった。
4月からは、心臓保護薬のビソソプロール酸塩錠も中止になった。
同じ病気の人でも症状や重症度も違うから、内服薬は種類や量も違ってる。
処方薬は主治医によっても違ってくる。
死ぬまでこの薬を飲み続けていくわけだけど、開発した人たちには「ありがとうー!」って時々叫んでいる。
命をつないでくれるお薬だからね
(๑•̀ㅂ•́)و✧
後発医薬品は安価だけど、毎日何年も何十年も服用するってかなりお金がかかるから、やっぱり病気の予防が一番!
「病気にならなかったらいくら節約できたか?」って考えたこともある。
だから今、健康な人たちは、健康より大切な財産はないことに気付いて、病気の予防に励んでいただきたい(`・ω・´)ゞ
次回はリハビリについて一緒に勉強しよう!



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