前回記事
6月30日の夜、夫は、看護師であるききちゃんに、病院からもらった「入院計画書」と「看護計画」の2通を画像で送り、助言を求めた。
ききちゃんの回答が素晴らしいのでそのまま引用しよう。
ききちゃん
『入院計画書見たよ! 2枚目は看護師がどう看護していくか、が書かれてるね。
患者さん一人ひとりに、看護師は「看護目標」っていうのを立てるのね、
患者さんを看護するにあたって、どこを日々注意して観察していけばいいか、とか、その患者さんにどうあってほしい、とか。
それを毎日観察して、目標達成できてるか、出来てなければどう改善すべきか、ってやってくんだけど。
それがこのチェック項目になってる
□循環動態が安定してる、、etc
とかってやつが、今のチチの目標だね。
で、未達成ってのを見ると、多分だけど、(私心臓とかよく分からんくてごめん〔ききちゃんはがん看護専門病棟で勤務〕)まだ心筋梗塞後で、やっぱり心臓の血液検査データがまだ良くないんだろうね。CPKってやつとか。
だから
□CPKが安定してる(筋肉の異常があると出てくる、心臓も筋肉だから)
□検査データがコントロール、、、
が未達成になってるんだと思う。
あとは
□ADLが拡大できる(動けるようになるってこと)
ってのは未達成だけど、まぁ、これはまだまだ先だから未達成で当たり前かな。
あと、これを見ると肺は問題なさそうだね、
呼吸状態は安定してて、血液ガスデータ(血液中の酸素の濃度)が安定してるって書いてある!
とずらずらと書いたけど、分からないことってこんな感じ、、かな? 何か他に分からないことあれば分かる範囲だったら答えられるかと。
あ、肺は問題ないって書いたけど、人工呼吸器繋げてるから、それを取ってから自発呼吸となるとまだ分からないね。
今のところ人工呼吸器で呼吸してる分には大丈夫そう!ってことだと思う!』
ききちゃん、カムサハムニダ。
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翌日の2021年7月1日 10時50分
病院から電話
看護師「10時半頃体温が平熱に戻り、酸素の管をはずそうと声をかけたところ、「あ”り”がと”う”ござい”ま”ず」と返答があり、意識が戻って、対応できました。
喉のかすれは1週間くらい続くかもしれません。」(1ヶ月続いたけどな、本間朋晃みたいな声)
看護師から知らせを聞いた夫はすぐに連絡をし始めた。
ききちゃんにはLINEで、
夫 11:05
『朝の忙しいところごめんね。
さっき病院から連絡あって、チチの意識が戻ったって! 酸素の管を外す時に、あ”り”がどう”ござい”ま”ずってかすれ声で答えていたから、割と意識は戻ってきてるかもって』
ききちゃん
『すごーーーい!
すごーい!
よかったーーーー!』
ききちゃんが興奮している。
夫と一緒に喜んでくれている。
どんな表情をしていたのかな。
見たかったなー(●^o^●)
夫『みんなの祈りが届いたのかもね!
あとはチチの強運だね!』
ききちゃん『ひとまず安心だね〜よかったーほんとに良かった早かったね!』
夫『そうだね!ちょっと視界が明るくなった。
さっき病院に連絡してチチの状態聞いたんだけど、自分で呼吸できるようになったから、酸素マスク外したみたい。
あと、水を少しは飲めるようになったから、明日の朝から食事を取れるようになるって。
会話は多少できるけど、時々話がかみ合わない時もあるらしい。
徐々に回復してきてるから、ダメージが少なく、意外と早く日常の体力に戻るといいね!』
夫に希望が見えた。
ききちゃん『わ! もう酸素マスクやめて食事なの! すごい回復力! よかったーー!
食事とか運動のリハビリも早く進みそうだね!
寝たきりだったからやっぱりまだ意識はボーッとするんだろうね。
でもほんとにビックリするくらいの回復力で嬉しい。』
夫『そうそう! さすがチチだな!
もしかしたら日曜行った時にリモートで出来たら少し会話出来るかもね!』
ききちゃん『そだね!酸素もしてないならよく喋れそう。いやもう、何回も言うけど本当に良かった。』
2人の喜びが伝わる。
普段は静かでぬぽーっとした穏やかな夫に、(・_・)この表情で淡々と話すききちゃんから想像できないほどハイテンションな会話(^◇^)
夫『確かに良かった!昼間意識が戻って、ありがとうございますって返事するあたりがチチらしいというか、回復への道が見えた気がした!』
ききちゃん『確かに(笑) チチらしいね!抜管後なのに喋れるってすごいよー!声出なくなるとか聞くし。』
夫『そうそう、看護師も、普通管はずしてすぐは声が出ないことが多いんですけどねーって言ってた。』
ミラクル❤️
ききちゃんに伝えたように、夫は父にもそのまま電話で知らせた。
私の意識が戻ったこと。
あ”り”がどう”ござい”ま”ずと言ってたこと。
その後かみ合わない会話になってまた眠りに入ったことを。
知らせを受けた父は泣いた。
「チチは頭をやられてしまったんだー(TдT)
あ”ーーーーーーー(TOT)」
それを聞いた姉は父を一喝。
「かみ合わないのはいつもでしょ!チチは昔から頭やられてるでしょ!」
と、私の頭に障害が残ったと早とちりして号泣する父もそうだが、姉も、もう少しオブラートに言っていただきたいよ、、、(ー_ー;)
にぎやかな沖縄の親たちは置いといて、
その日の夕方、夫が病院に電話をして私の状態確認をしてくれた。
看護師「 口の管を抜きました。低体温療法も終了です。自分で呼吸できています。水は少し飲めています。
明日は朝から食事をとれるようになります。会話は時々かみ合わない事もあります。
起き上がれます。90℃。自分で起き上がろうとも出来ます。今日は、10分くらい維持できました。
足も動かせるので、明日以降で車イスに乗ったりする予定です。」
夫の気持ちがすごく明るくなっただろう。
私が倒れたことで心配をかけた人たち、
救命に尽力してくれた人たち、
回復を信じて祈り待っていてくれた人たち、
そして、意識が戻って喜んでくれた人たち、
いっぱいありがとうございます。いっぱい心配かけてごめんなさい。
私も、話がかみ合わないのは元々なのか低体温療法の影響なのか分かりません..

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深刻な話で人の優しさに触れてってわかるんですが、絵がエジプトの壁画にしか見えないです。笑
今のチチさんの姿からは想像できない状態で、、
旦那様やききさん、黒猫太郎にも柴犬マンにも柴犬ガールにもみーんなに感謝ですね✨
低酸素療法などの治療のおかげで今のチチさんがいるんだなあと思いましたが、これも必然ではなくチチさんの生命力があってこそなんだなと感じました☺️
壮絶な物語の中にお父様やお姉様のほっこりしたやり取り、、いつも楽しませています⭐️
これからも投稿楽しみにしていますね✨
>>1
エジプトの壁画って歴史的な財産だよね(☆▽☆)
いや〜嬉しいな〜。いつも私の絵を絶賛してくれるから描くのも楽しいよ
>>2
嬉しいコメントありがとうございます とても励みになります。
読者の皆さんがクスッとなれるような明るい闘病記にしていきたいので、今後もこのブログをよろしくお願いします
やばい。この絵の破壊力。むしろ変な宗教みたいで怖いんだけどw
>>5
え。祈ってくれた君も描いてるよ。夫の左上